2012年作 題「十一面千手千眼観世音菩薩紫雲来迎図」
ー葛井寺ー
F30号
第36回 親日美展出品作
故郷、藤井寺の葛井寺(ふじいでら)のご本尊
十一面千手千眼観世音菩薩のお姿です。
実際に手が1041本あります。
その手すべてに目が描かれている。
千本の手と目で余すことなく救うという意と。
でも、描いていて思い出したのは
以前、お坊様が言っていた言葉。
ハスの花にのるは自分
泥の中にいては気づかないが、ぐんと伸びてみると
綺麗な花が咲いている
辺りにも沢山咲いている
ふと足元を見ると泥が支えてくれている
この泥も必要だったのですよ
カラーセラピーでも、人の上には千枚のハスの花が
咲いているという。
自分には、千の人と分かち合い、助け合える心が
あるということなのでは、と。
救いを求めるだけではなく、自分もきっとこうあれる
事を教えてくれている。
争うのではなく、沢山の手と手を取り合い助け合う。
一人ひとりが気づいたらきっと世界の未来は変わる。
子供達の時代には優しく手を取り合ってありますように・・・。
|