〜2012年8月 帰省日記〜



                     
     
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    2012年8月帰省日記です。


  限られた時間。
  いつもは行き当たりばったりなのですが、今回は行き先をしぼった。


  ずっと行きたかった、僧・行基の生家跡「家原寺」
へ。
  大阪府堺市にあります。


  僧・行基は大阪生まれ、百済系渡来人と云われています。
  

  お寺の前の道から、ほぼ真っすぐ。二上山・葛城・金剛山が見えた。

  
  絵を描く津堂城山古墳からも見える山々。
  どれほどあの山々を大切にしてきたかが伝わってきた。

  
   


 
   


  
家原寺の門。


  見た瞬間「あれ?葛井寺(故郷藤井寺にあるお寺)と似てる」と。

  門構えといい金剛力士像といい似ていた。


  葛井寺の千手観音は行基開眼。


  深い交流があったのかな。


  上が家原寺金剛力士。下が葛井寺金剛力士です。


  もともと家原寺にあった金剛力士像は今はワシントンの博物館に
  あるそうです。
   
   
   
 










  
  
  家原寺の北には、日本で一番巨大な大仙古墳を含む百舌鳥古墳群




  大仙古墳が見えたので「ちょっと寄って行こう」と、車を走らせど

  正面になかなか行き着かない。正面まで2700mの文字。大きい!



  全国で灌漑事業をした行基の後ろにいたという技術集団。
  
  この古墳造営の民達だと。

   
  3キロにも渡る巨大な三重の堀を眺めていると納得してしまった。


  百舌鳥古墳群からほぼ真っすぐ東へ向かうと津堂城山古墳を含む
  
古市古墳群

  そこから葛城の西門葛井寺〜古墳造営の民・土師氏の里をぬけ、
  二上山〜奈良への當麻へと繋がる。

  奈良から見た二上山の向こう、西は西方浄土で死者を弔う場所。

 
  祭祀の道が繋がった。

 

  仁徳陵の後円側の前の道を行くと千利休屋敷跡も。

  
  天体も把握していた利休の才と、背後にいた鉄の技術集団にも
  納得・・・。

  

 
   
   

  
そして18日。故郷葛井寺のご本尊開帳日。
  この日に合わせて帰省しました。
 

  今描いている十一面千手千眼観世音菩薩。
  幼き頃遠くから見た記憶しかなく。記憶に刻むべく来ました。

 
  生まれ育った地に、一番近くに、こんなにも美しく、こんなにも
  気高い仏像があったのか・・・今まで見てきた仏像のどのお姿とも
  まるで違った。


  古墳群に囲まれた西方浄土のこの地が、どれほど信仰が厚かったのかが
  拝顔と同時に伝わってきた。


   
   




  そして二上山へ。ツイッターのご縁で知り合った方と二上山巡り。


  歴史に詳しくて、二上山に詳しくて、フットワークが軽くて。
  あまりにも身軽なので、二人して笑うしかない旅でしたw


  この日のコース。

  ギャラリー見学→二上山鹿谷寺跡
まで登山&岩登り→

  登山後、車で反対側に回り、祐泉寺→湧き水場所まで登山→

  車で葛城牧場→
一言主神社
高天彦神社→参道登山→當麻寺。
 


  写真上は一言主の大銀杏。
  倒壊の恐れがあると聞いていたので、また会えて良かった。


  写真下は二上山鹿谷寺跡近くの山道にあった不思議な石。
  古くから祭祀場だったのでしょうね。


                                                                                             

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