故郷紹介




大阪府藤井寺市






藤井寺市





  


 大阪府東南部。100基もの古墳がある古市古墳群(2019年度世界遺産国内推挙決定!)
 の中にあり、葛井寺(ふじいでら)という古いお寺があります。


 藤井寺市の名前はこの葛井寺から由来しています。


 大和川が流れ、古くから文化がひらけていました。


 故郷への想いを込めてHPのタイトルに「葛(ふじ)」の字を戴きました。


 ※世界遺産登録を目指す百舌鳥・古市古墳群のHPは→
こちらから

葛井寺の歴史

 

  葛井寺は7世紀に百済王族の子孫である葛井氏の氏寺として創建されたといわれています。


 その後、聖武天皇の勅願で本尊の十一面千手千眼観世音菩薩造立。僧の行基が開眼したと
  伝
えられています。


 葛井氏からは遣唐使も数多くでています。


 2004年に中国で遣唐使「井真成」の墓誌が発見されましたが、その「井」は葛井寺出身の
 「葛井氏」もしくは「井上氏」を指すといわれています。








 津堂城山古墳
 

私の絵の大半を故郷藤井寺にあるこの古墳にて描いています。
良かったらご覧下さい。






名前の由来

津堂→   渡来系氏族「津氏」のお堂が近くにあったそうです。

城山→   古墳を利用して室町時代にお城が建っていました。


                               

       

古墳南側

「天」の木 墳頂

「坐」の道  梅林

夕暮 東側

       

桜 

睡蓮池 

花畑 北側

 墳頂 二上山を望む





古墳内には梅や桜、花しょうぶ園や花畑もあり四季折々楽しむことができます。
大阪府東南に位置する古市古墳群の中にあります。

(2019年度世界遺産国内推挙決定!)








戦後、航空写真から古墳が削られているのが発見されました。
上空から見た津堂城山古墳です。削られた部分に住宅が建っているのがわかります。

上から見るとずいぶん原型がなくなっていて痛々しいですが・・・。
守りたいという一心で描いていました。

 


大きな地図で見る



↑ 
  
ちなみに元はこんな形、前方後円墳です。

4世紀後半に造られた、古市古墳群の中では最も古い古墳で
元の大きさからも名のある大王の墓だといわれています。

           



       
   古墳内北西に津堂八幡神社があります。


   祭神は品陀別尊(ほんだわけのみこと)=応神天皇です。

   
   今だ誰が眠るかは謎の古墳ですが、墳頂からは応神天皇陵と二上山が
   見えます。応神天皇のお父さんにあたる年代に造られた古墳です。
  
         
 

  

   神社の横に眼力大神、大玉大膳、白王大神が祀られています。
   

   眼力→何やら目によさそうなので目が悪い私はいつもお参りしています。
     

   墳頂真正面から見える二上山に登った時に、山頂に同じ白王大神が
   祀られていました。


   二上山ともやはり関係が深いのかと思います。
  

 

   
   古墳内東側から出土した水鳥形埴輪です。ガンまたはカモの表情や
   翼、足などを写実的に表現しているそうです。
   
 
   現在知られている中では最古です。他、大型埴輪も複数出土しています。  
   
   
   左写真は古墳北側にある「
まほらしろやま」館に展示されている
   レプリカで、津堂城山古墳の紹介や出土した土器なども展示しています。 
    

 
   水鳥形埴輪実物は→
藤井寺市アイセルシュラホール歴史展示室 


 



〜石棺発見のお話〜
 




昔、村人が古墳に埋まる石を利用しようと掘り出した時、巨大な石が出てきて大騒ぎになったそうです。
(古墳の損壊が激しいため国の管轄外でした)


朱に塗られた石室や、埋葬品の数々から名のある大王の墓の可能性が高まり、急遽、墳頂部のみが国の陵墓参考地となりました。

       
大王級の古墳にもかかわらず、墳頂部以外は自由に入れる今にいたります。

  
掘り出した石は実は石室の天井で7枚あったそうですが、2枚は埋め戻され、4枚は下記に、残る1枚は2010年に
なんと民家の庭石から発見されました。


 



      石たちの転用先
            

                 1  津堂八幡神社の石碑
                 2  葛井寺の忠魂碑
                 3  小山善光寺の敷石 (上記地図真中下)
                 4  専念寺の庭石   (上記地図左上)
                 5    2010年発見の庭石                
                                                 
                       石は兵庫県の竜山石


 

 

       

津堂八幡神社の
石碑

葛井寺の忠魂碑

善光寺の庭石

専念寺の庭石

 2010年発見の庭石
 





     

2011年8月帰省時の発掘の様子です。今回は上記1の津堂八幡神社の石碑の発掘に立ち会えました。



 掘り出した石碑の土台も石棺の石であることがわかり、更に掘り起こしていました。
2枚が墳頂に戻されたとされていましたがそのうちの1枚です。

墳頂は宮内庁が管理しているため今はわかりません・・・。





最後に古市古墳群の地図です。大小合わせると100基もの古墳が点在して
いますが、その中より大型の古墳を紹介します。
近畿にお越しの際は是非足をのばしてみてください



                    1 津堂城山古墳
                    2 市野山古墳     (允恭天皇陵)
                    3 仲津山古墳     (仲津媛陵) 
                    4 誉田御廟山古墳  (応神天皇陵) 
                    5 岡ミサンザイ古墳 (仲哀天皇陵)
                    6 墓山古墳
                    7 日本武尊白鳥陵  (古市前山古墳)
 

             

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