〜2011/8月帰省日記〜 |
11日間の帰省。羽根が生えたかのように
飛び回ってきましたので長いですが、良かったらご覧下さい。
リンクを貼っていますので、見てみたい文化財がありましたら
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藤井寺〜奈良〜京都
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藤井寺にある葛井寺(ふじいてら)の南大門。国の重要文化財です。 江戸時代に建立された門です。 豊臣秀頼によって建立された旧南大門は今の西門へと移動されて います。こちらも重要文化財です。 門はずいぶん朱が色褪せていて。故郷に帰って来る度にいずれは修復 されるのかなあと眺めています。 両脇には仁王像。誰の手によるものかは不明ですが立派です。 門の裏側には地獄絵があります。こちらはなんともおどろおどろしい。 この日はお祭りの日だったので「千日まいり」の文字が掲げ られていました。夜は境内が夜店で彩られました。 |
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大阪府富田林市にある日本三不動のうちの一つ瀧谷不動尊へ。 平安時代に弘法大師により開山、本尊と脇侍は弘法大師作と 伝えられています。 本堂よりも気になったのは南側の瀧不動堂。空気が違った。 一緒にいた長男が「クーラーがついている」と言ったぐらい。 そこにあった石仏の中に祠に入った龍がいて。お地蔵様はよく みますが龍は初めて。瀧谷の瀧は龍。龍神は水神。 空間に深く重く水が漂っているように感じた。 |
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次男がばあばに慣れてきた頃。母が「出かけていいよ」と。 貴重な一人の時間。行きたいところがありすぎてきまらない。 ひとまず電車に飛び乗ったら乗換えで間違えて急行に。慌てて 飛び降りると「尺土」。初めて降りたが駅の構内からは大好きな山々。 左が葛城・右が二上山。大阪からは何もかもが反対。 これぐらいならニ上山ふもとにある當麻寺まで歩けるかも、と 知らない土地を歩いた。二上山を背に立つこのお寺が大好き。 奈良時代の三重塔を東西二基とも残す全国唯一のお寺。手前は 日本最古の梵鐘など、本当に保存状態が随所素晴らしい。 床の木の色が参る人の重みでなんとも言えない色になっています。 いつもほぼ一人で仏像群を見れる、とても静かな土地です。 |
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主人実家京都へ移動。 こちらは京都と奈良の境目にある土地。宇治茶名家が軒を連ねる。 写真は福寿園につづく道。黒と白の家並みがとても綺麗。 下は故ひいおじいちゃん宅。素晴らしい日本家屋。お寺のよう。 ぐるっと囲む縁側から眺める庭は、都会では忘れ去られた日本の 美が詰まっていて。不思議と身のこなしも丁寧になる。 美術と音楽の愛好家だったひいおじい様宅は絵や美術品が溢れて いて。眺める度に、生きていたらお話したかったなと思います。 |
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じいじと子供達がプールへ。1時間半ぐらいで帰ると。その間一人。 10分で奈良に行けると聞くとまた電車に飛び乗った。 駅に着くまで、どこに行くか決めれなかった。タクシーを拾うと とっさに「新薬師寺へ」と言っていた。 地元にいた時はお寺はすぐ近くにありいつでもいけると思っていた ので、見てなかったんです。あの十二神将を。 この静かにただずむ本堂の中に乱舞するかのように十二神将が 舞っています。十二の年と月と方角をあらわすとされる十二神将。 薬師如来を囲む十二神将をみていると時の流れの法則のようで。 「時」とは何か、を感じた場所でした。 |
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じいじとばあばが子供達を見てくれると言ってくれたので、 主人と奈良で行われている燈花会へ。 東大寺一体が燈篭の明かりに包まれます。 二人でよく歩いた道。思い出話に花を咲かせた。 この日は満月で。若草山にそれはそれは見事な月が浮かんでいた。 興福寺五重塔と月が並ぶ様はまさに絵巻のよう。 そのふもとには「和」の文字。胸がしめつけられた。 震災で失われた命と日本の復興を祈った。 |
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じいじが毎週登っている三上山へ皆で山のぼりに。別名海住山。 小学校一年の長男も登るのは初挑戦。加茂から登ると 海住山寺がありますが、別ルートで登りました。 くねくねの山道。 じいじが「七曲八折れの道だぞ」と。初めて聞いた。 なぜ「三」なのかと聞くと「昔は山の上の山」と呼ばれていたと。 頂上からの景色はまさに山の上の山。 大阪の山々も奈良も京都もぐるーっと見え、素晴らしい景色でした。 孫と登れてじいじもとても嬉しそうで。一緒に登れて良かった。 |
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山登りの後、またまた時間をもらえたので主人のとおでかけ。 行きたかった場所を間違え、ひょんなことから薬師寺に。 まだ見ていなかった平山郁夫の壁画を見ろということだと思った。 日光・月光菩薩はやはり奇跡の曲線美。待ち合わせは30分後。 足早に置くの大唐西城壁画殿を目指した。広い。奥まで10分はかかる。 着いた先にあったは瑠璃色の天井と壮大な日本画。 「絵がここの本尊」と。 絵を描いている私にとっては震えるような言葉でした。 絵とは・・・。今見れて良かった。 |
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最後の日。 上狛で受け継がれている盆の舞を見た。「精霊踊り」とかいて 「しょうらい踊り」というそう。 暗い中白い衣装が光り揺らめき幻想的な光景。 初盆を迎えた新たな魂を「アランタナ」と呼び舞っていた。 今年のアランタナはなんと多いことだろう・・・と。 いつの時代も残されたものはこうして舞い、祈るしかない。 どうか届くようにと・・・。 |